自動採点ソフトの開発に取り組む企業が増えてきました。その背景として教育現場の人材不足が挙げられます。少子化による生徒の減少ばかり話題になりがちです。しかし教える側も減っているため、教師が楽になっているわけではありません。
むしろ少しのミスが批判につながるため、さまざまな作業を正確にこなす必要があります。その中でも最も重要なのがテストの採点です。少しでも間違っていると、順位や平均点などをすべて求め直すことになります。それだけで済めば良い方で、実際や生徒の保護者からクレームを受けることもあるでしょう。
こういったリスクを一挙に排除できるのが自動採点ソフトの強みです。アルゴリズムに従って、ひたすら正確に丸付けを続けていきます。合計点の計算まで行ってくれるため、教師はオペレーターのような役割を果たすだけで十分です。エラーが出た場合などに限り、手動で対応するという流れになっています。
とはいえ、そこまで理想的な形で稼働できていない自動採点ソフトも多いです。たとえば、人間の感性が関係するような回答は、機械的に正誤を判定できないケースもあります。二者択一などの分かりやすい問題は得意ですが、論述問題などに関してはほぼ無力でした。できるのは誤字脱字ぐらいのチェックであり、校正ソフトと同じような働きにすぎません。
ところが近年の自動採点ソフトにはAIが搭載されています。これまでのパターンを参考にして、人間に近い判断を行えるようになりました。
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